現代社会では1度使ったものは丈夫な容器であっても、そのほとんどが捨てられてしまいます。洗うのが面倒であることや、雑菌などの心配から使い捨てという概念が一般的になっているためでしょう。ですが21世紀の現代ではプラスチック容器などの海洋汚染などが深刻化しており、これまでのような使い方を見直すべき時期に来ている事は誰もが感じている問題だと思います。そこで洗剤やアイスクリームなどの容器を回収し、洗浄して再び利用する試みが2019年にアメリカとフランスから始まりました。
これらに使われているのは土壌や海を汚染するプラスチックではなく、ガラス製でありステンレス製の入れ物です。日本でも少し前まで牛乳屋さんの配達で使われていたガラス瓶を思い浮かべれば、それほど奇抜な発想ではないでしょう。再利用が可能は商品の種類は300ほどにのぼり、日本は5番目の市場として2021年に東京を中心に大手スーパーなどで利用され、同じ年の8月には神奈川県や千葉県・埼玉県などの東京以外の都市でも展開されています。この試みに協賛している企業には味の素や資生堂などさまざまな会社が参加し、これからもっと増える予定です。
容器の使い捨てをやめるという簡単でありながら困難な道を思いついた人物は、ミミズがきっかけとなったそうです。ミミズの糞は植物を育てる堆肥となり、ゴミを出さないことから人間だけが無尽蔵にゴミを出し続けることに疑問を持ちこのような企画を思いついたそうです。
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